Opus.92

LPレコードの感想など。

アンプとケーブルを替えました。。。

実はハイティンクのブルックナー全集を聴き始めて以来なかなかLP自体を聴く気が乗らない。音が気に入らないのである。それからどのLPを聴いてもその感覚が残りさらに悪循環。

丁度そのタイミングでアンプ(Technics SU-V90D)の左側から遂に音が出なくなり、オークションで売却。替わりにサンスイの(AU-D22)をとりあえず購入。特にオーディオ機器には「オーディオの沼」に漬からないように(そんなお金も無いし)、それほど拘らないようにはしていたが、音の聞こえ方はかなり味わいがすっきりとした感じで良くなってきた。

さらに、ちょっとしたきっかけでアンプへのケーブルやスピーカーコードを替えたらもっと良くなるかも(沼にはまりかけ?)と思って調べたら、業界にはプロケーブルといいう会社があってケーブルに関して意見を発表しておられる。

いろいろと反対賛成意見があるようだが、常識的にバカ高いケーブルが称賛される世界がおかしいことは納得できるので、とりあえずプロケーブルの意見を参考にスピーカーケーブルを1メートル70円程度の家庭用ベルケーブルに変更。この効果が凄かった。それまでのスピーカー用ケーブルが太すぎたようで、音がさらにキリッと締まってきた。

それで、遂にプロケーブルからバイタルのRCAケーブルを購入。英国録音に効果があるということで色々と試してみたが、なるほど、音がさらにくっきりと聴こえる。全体に低音から高音まで均等になり、モコモコ感が無くなり音楽を解析的に聴くことがかなりできるようになった。プロケーブルの方が仰っておられるとおり、いわゆるフラットな音になるというのが、正しい表現と言える。

特にトレブル(高音部)を上げた方が、対象的に低音部が良く聞こえるのが非常に面白い。丁度、非常に澄んだ池の水面を除くと水底まで見通せる、といった感覚。演奏会の会場で聴く場合は、当然、個々の楽器からの音がそれなりに分離した恰好で耳に届く訳であり、生の演奏会での聴こえ方に近いといえる。

一方、フラットでない音の聴こえ方、つまりある程度音が偏っている方が超迫力に聞こえる場合があるのも確かであり、別に生の演奏会に似せることはなく、自分の欲しい音を強調して聴くことに魅力的に感じる人も当然いるだろうし、そういった人には少し違和感があるだろう。

結局は、音楽をどういった聴き方をするのか?という聴き手の問題でもあると思える。私的にはかなり満足している。