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Opus.92

LPレコードの感想など。

エーリッヒ・ラインスドルフ指揮ボストン交響楽団 ベートーベン交響曲第2番ニ長調作品36

第2番になると急に音の輪郭がはっきりとしてくる。聴く方の耳がRCAの音に慣れてきたのかも知れないが、少なくとも第1番とではマイクのセッティングが異なるようだ。ボストン交響楽団の表現力の強さというか確実な音への当たり方をラインスドルフが的確に演出しており、演奏レベルの高さを満喫できる。

音楽の流れの方向とその強弱を柔軟にコントロールするのがラインスドルフの曲作りの特徴の様だ。確かに、絶妙な間というか、時間的な出し入れはあまり感じないが、瞬発性や弾力性を非常に重視している。指導は辛辣であったと言われるがそれを充分に感じさせる徹底した音楽表現で、感傷的な表現を好む日本人向きでは無いかもしれない。実際、緩徐楽章である2楽章も、決して甘ったるい表現では無く、特に弦楽器の音は相当にコントロールされている。

第4楽章に入ると音の活力がさらに増してきて、深みが出てくる。第4楽章だけ2枚目のLPに収録されているので、ひょっとしたら、プレスによる違いなのかもしれない。RCA盤は謎が深い。