Opus.92

LPレコードの感想など。

2016-12-11から1日間の記事一覧

エーリッヒ・ラインスドルフ指揮ボストン交響楽団 ベートーベン交響曲第5番ハ短調作品67「運命」

第4番に続けて、レコード盤を替えることなく第5番の1楽章が始まったのでそのまま聴いている。非常に冷静であくまで音の純粋な響きを聴かせる。特に、劇的な盛り上げ方をする訳でも無く、淡々と音楽が進むのではあるが、それは間違いなく語りかけてくるよ…

エーリッヒ・ラインスドルフ指揮ボストン交響楽団 ベートーベン交響曲第4番変ロ長調作品60

長い間、ムーティ、フィラデルフィア管の全集を聴いていたが、久々にラインスドルフの録音に戻ると、ムーティのEMIの録音の悪さが余計に感じられる。確かRCAの録音状態も良い訳では無かったはずだが、非常にまともな録音に感じられる。 ムーティと比べて、同…

リッカルド・ムーティ指揮フィラデルフィア管弦楽団 ベートーベン交響曲第9番ニ短調作品125「合唱」

1988年の録音。音楽の構成が素晴らしくムーティの音楽解釈の巧さがよく出ている。明快なリズム感とそれに追随する弦楽器群とティンパニの絡みは1、2楽章ととても面白く飽きさせない。第3楽章の弦楽器の美しく時間をたっぷりと蓄えた響きは期待通りで…

リッカルド・ムーティ指揮フィラデルフィア管弦楽団 ベートーベン交響曲第8番ヘ長調作品93

相変わらず録音がイマイチではあるが、ムーティ的な音楽が満載となっており、この曲の明るさと、複雑さとの相性が面白い。かなり野心的な演奏でもあり、音の密度がかなり濃く出ている。特に低弦部分を充分に鳴らせておりフィラデルフィア管ならではである。…

リッカルド・ムーティ指揮フィラデルフィア管弦楽団 ベートーベン交響曲第7番イ長調作品92

ムーティの冷静に隅々まで計算しつくされた音楽への意識は、冒頭から強く感じられる。フィラデルフィア管もそれに時間的余裕を充分に持ちながら対応しているところに当時のレベルの高さを伺うことができる。 圧巻の第1楽章に続き、第2楽章の弦楽演奏の微妙…